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矢沢永吉における「想像力」

思考は現実化する』では、“想像力”について次のように述べています。

【無から有を生む想像力は出番を待っている】
▼想像力は、心のエネルギーを富に変える工場である。
▼まず一番にすることは、願望を富に変えるための行動計画を立てることである。その場合、想像力が必要不可欠のものとなる。
▼豊かになりたいと思う人は多いが、そのための明確な計画と燃えるような願望を持っている人は少ない。
▼他人の専門知識を活かして使う想像力をもっている人が、世の中から求められている。
▼勤勉さと正直だけが富を築くのだと信じ込んでいるとしたら、そのような考えは早く捨てるべきである。

ハートで汗をかいているかどうか・・・これが矢沢永吉にとって想像力を働かせている姿でした。作曲やコンサートだけでなく、願望を富に変える面でもハートで汗をかきました。

    • ハートで汗をかいているかどうか そこが大事だ 芸能界でやってない 自分のやり方でやる

自分の目指すものを、自分で定められて、執念燃やすんだ。力貸してくださいって言う前に、自分の欲望を百パーセント確信する。それを具体化していくわけじゃないか。オレは?うん、そうしてきた。

矢沢の生き様を考える上で注目すべき一つは、独自に培ってきたビジネスセンスです。
従来のレコード会社主導から脱して、自らの音楽を自らのビジネスとして構築する努力を続けてきました。

ミュージシャンがお金のことについて言及することはタブー視された時代に、スターになって大金持ちになることが、音楽を目指すきっかけだと語りました。

      • 「ハイ、私にまかせて。悪いようにしないから。ハイ、判コ押して」四年契約だよ。だいたい、二年が相場だよ。キャロルの印税ってのは、最低の最低だったね。

メンバーに詳しく話したけど、問題がわかってない。でもそういうの、わかんないのが普通のバンドマンなんだよ。「わかんないけど、エレキ持ちゃカッコいいじゃん。ナオンにモテテよ」圧倒的に多いよ、そういう感じ。
オレのやり方、考えというのは、完全に向こうのアーチストの方法よ。
エルトン・ジョンとかさ。
いま、すごくそれを感じる。成功するよ、それは。
エレキ小僧じゃないんだもの。

 ところが、どっこい矢沢はそうはいかなかった。だから、あっちこっちのセコイ連中に計算ちがいが起きてきたんだ。
矢沢のオトーサンは、ちゃんと目を光らせてますよ。自分の歌、身体、バンド・・・大事だもの。冗談やらせといて黙っちゃいないですよ。

自分の音楽をファンに伝えるための努力を、今までほとんどのアーティストはレコード会社や出版社に依存してきました。しかし矢沢は作品を作り出すだけでなく、自分の理想とする音楽環境を創り出していくために、自分のファンがどこにいて、どうやって自分の音楽に接しているかをしっかり見ていました。

        • ファンって、大事。そんなのは常識だ。よく見てる、オレたちを。

浮かれちゃいけないし、媚びちゃいけないと思ってる。
オレ、6割は、自分指向でやってる。
オレのオリジナリティを出して説得していく。ファンよりも先を走る。
合わせよう合わせようと考えてるやつには、本物はできない。
もちろん、ファンが何を求めているか、考える。
でも、それをあんまり意識したくないんだ。信条だね。
「オレ」なんだ、まず。オレの「オレ」との闘い。
それをファンが評価すればいい。

          • こういう彼らを説得する道は、ただひとつ。

ハート・トゥ・ハート。
泣かせるしかない。こっちで努力するしかない。
ファンは、単純なんだ。ナメてない意味でね、これ。
つまり、もっといいものがあれば、そっちにすぐ行くってこと。
だから怖い、ナメられない。
手を抜いたら、ファンの決断というのは、すごく速いね。

『ドアを開けろ』があれだけ評価された。
それを抜け出して、もっといいものを作るには、どうしたらいいのか。自分の蒔いた種子に苦労してるんだよ。
自信はある、いつも、やるだけのことはやってるもの。
それが、伝わると思う。それが、オレのファンを尊重するってやり方。

今日の音楽ビジネスは、レコード会社中心の時代からアーティスト自身が自分のファンを研究し、計画・立案していく時代になってきています。
矢沢はこのようなビジネス面でも抜群のセンスを発揮し、日本における先駆者とも言えます。

『思考は現実化する』 ナポレオン・ヒル(著)
『矢沢永吉激論集 成りあがり』  矢沢永吉(著)

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