第4次産業革命の重要な要素である「AI(人工知能)」の基本的なところをまずチェックしておきたいと思います。
AI(aytificial intelligence)とは、そもそも何なのか?一般的には次のような技術のことを言っています。
- 人間が行っている知能活動をコンピュータなどのキカイで実現させる技術
最近はAI(人工知能)の適用範囲が急速に増え、様々な分野でAIや人工知能というキーワードが飛び交うようになりました。
「身近な分野で具体的な利用事例が増えている。気がつけばいつの間にか、人間の生活や仕事のすぐそばにAIが存在する。そんな流れが2017年はさらに進みそうだ。」と新聞記事でも紹介しています。
週刊ダイヤモンド(2017-3-4号)に、ヤフーCSOの安宅和人氏の『データとAIが塗り替える産業の未来』と題する記事があり、AIについて次の様に説明しています。
(1) AIのインパクトは、「識別」「予測」「実行」の自動化・・・ これがとてつもなく早い。人間の200万倍くらいのスピードだ。
このようにAIはとてつもない能力を持つので「人間のする仕事がなくなるのでは?」という心配が当然出てきます。
現在の雇用者の約47%の仕事が10年ないし20年のうちになくなるとの予測レポートも存在します。(*注)
これに対して、安宅氏は次の様なAIの不都合な真実から、「人間の仕事はなくならない!」としています。
(2) AIの不都合な真実
- 意思がなく、人間のように知覚できない
- 事例が少ないと対応できない
- 問いを生み出せない
- 枠組みをデザインできない
- ヒラメキがない
- 常識的判断ができない
- 人間を動かす力がない
確かに一理ある説です。次回のコラムも引き続き、安宅氏の記事の内容を考えてみます。
(*注)オックスフォード大学のマイケル・オズボーン準教授の論文「雇用の未来-コンピュータ化によって仕事は失われるか」