シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

製造業におけるIoTニーズ

長野経済研究所(長野市)が発表した、「IoT」の長野県内製造業における導入調査の結果によれば、IoTを「全社的に運用している」と答えた企業は0.6%にとどまり、「一部で運用している」など導入を進めている製造業は全体の2割だった。
しかし、導入していない企業でもIoTに対する期待は高く、導入により期待する効果では「生産性の向上」が83.0%に上った。「生産設備や保守メンテナンス費用の削減」が27.7%で続いた。
・・・以上日本経済新聞(2017-3-9付)より

IoT導入による「生産性の向上」を期待する企業が多い背景には、深刻な人手不足や、労働コストの安い海外との競合を強いられている現状があります。

大企業では製造現場にIoTを導入しているケースは多くありますが、IoTの効果が最も期待できる中小企業の多くは十分なIoT投資できる経営状況にありません。

IoT導入による「生産性の向上」は、日本の製造業を復活させるカギとなるはずなので、大企業、中小企業、大学、公的機関が一体となっての取り組む時期に来ていると思います。

現在、ドイツや米国を中心にIoTを使った製造革新への注目が高まっていますが、製造業の分野では日本企業も負けてはいません。

その事例として『工場のIoT総取りの野望』と題した日経産業新聞(2016-12-15付)の記事を参考に、三菱電機の取り組みを紹介したいと思います。

・・・三菱電機は、工場内の設備をネットにつなぐサービス「e-F@ctory」を2003年から推進。生産設備の加工数や振動、温度といった稼働データのうち必要なものは工作機械周辺の機器で処理・分析する「エッジコンピューティング」の手法で生産設備を緻密に制御するなど、単に「ネットにつなぐ」以上のシステムを既に実現している。
長年の黒子として活躍してきて、今後は「工場におけるIoTニーズの総取り」を目指す三菱電機にとっては、やっと「時代が追いついてきた」との感覚なのかもしれない。・・・

100億円投じた新たな研究開発棟は今年6月に完成予定だそうです。新棟では工作機械メーカーなどとの共同開発ルームを設けるなどして「他社をもっと巻き込んで仕組みを提案していく」計画のようです。

・・・実は、三菱電機のIoT技術が主役となりうるのは、もはや工場向けだけではない。工場設備の生産性向上や工場全体の省エネなどの制御技術にIoTを組み合わせ、ビルの空調や照明を高精度に制御してエネルギー性能を改善できないか。そんな相談が急速に増えているのだ。
工場から都市設備、スマートタウン、宇宙へと。より大きな総取りに向けた一歩を踏み出しつつあるのかもしれない。・・・

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする