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第4次産業革命: 衝撃1

日本政府は、国内企業の革新推進策として「日本再興戦略2016-第4次産業革命に向けて-」を打ち出し、持続的な経済成長を後押ししています。

あらゆるモノがインターネットにつながるIoTやビッグデータ、人口知能(AI)ロボットなどの新技術が切り開く「第4次産業革命」は人々の暮らしやビジネス環境を一変させます。そして今、その波は想像以上のスピードで押し寄せています。

技術やビジネスモデルがどう革新していくのか、方向性を予見するのは難しいですが、週刊ダイヤモンド(2015-10-3)に「第4次産業革命 四つの衝撃」として方向性の感じを把握できる記事がありますので、その内容を紹介していきたいと思います。

まず、この記事で示す四つの衝撃は次の通りです。

衝撃1、製造業のサービス業化
衝撃2、ボーダレス化・リアルタイム化
衝撃3、需要と供給のマッチング(最適化)
衝撃4、大量生産からカスタマイズ生産へ

今日は衝撃1についての記事を紹介します。

【衝撃1】製造業のサービス業化~例えば【タイヤは売り切りではなく、走行距離で課金

従来、タイヤメーカーは製品を「売る」ことで稼いできた。しかし、IoTを活用するとビジネスモデルは一変する。まず、タイヤにセンサーを取り付け、空気圧や温度、走行距離などのデータをネットワーク経由でタイヤメーカーに送信する。
空気圧が適切でないと、タイヤの損耗が進み燃費も悪くなる。そこでメーカーは、空気圧をモニタリングして異常が有る場合は運送会社やドライバーに通知する。こうすることでタイヤの寿命を延ばすとともに、燃費も向上する。
本来、タイヤメーカーにとっては製品の寿命が延びることは買い換えサイクルの長期化につながるため望ましくないはずだ。しかしこのメーカーは製品を売って稼ぐのではなく、安全な走行や燃費向上(経費削減)のサービスを提供し、走行距離で課金するビジネスモデルへと転換した。
IoTで製造業のサービス業化が進むことは間違いない。

以前のコラムで取り上げた、「建設会社の生産性向上」を目標にしたコマツの「スマートコンストラクション」も、【衝撃1】製造業のサービス業化に該当するでしょう。

製造業においても、今後は顧客との接点を継続的に持つ必要が生まれて来ます。そのためには、このようなサービス業化を考慮に入れた事業革新を進めていく必要に迫られるはずです。

自社の製品やサービスを売り切りではダメで、例えばセンシング技術を取り入れて情況を解析し、それを顧客に提供しながら保守・改善するという継続型のビジネスモデルが求められるようになります。

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