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GEが目指す産業のデジタル化

あらゆるモノがネットにつながるIoTをベースに、猛スピードで自己変革を進めている企業の一つに米ゼネラル・エレクトリック(GE)があります。

GEは金融事業などを手離し、製造業への“回帰”を急いでいます。しかし、製造業回帰といっても以前のようなアナログ型製造業に戻るわけではありません。

全ての工業会社はソフトウェア会社への劇的な転身を図らないと生き残れない」という危機感から、ソフトウェアに重点シフトすることで、製造業を次のレベルに「進化」させるのが狙いです。

例えば、GEは油井掘削の新会社を設立し、同時に水処理事業を売却しました。このことについて日本経済新聞(2016-11-28付)は、『水を売り油を買うGE』と題した次の様な記事を掲載しています。

長引く原油安の下で石油産業の環境は厳しい。水を売って油を買う意図は何か。「石油・ガス産業は解析技術が生かせる分野だ」(ジェフ・イメルトCEO)。
GEはIoTの技術を使って集めた情報を解析し、掘削機器の運用効率を高める。航空機エンジンや発電用タービンに導入するIoTを「油田サービスと組み合わせればすばらしい結果が得られる」(イメルト氏)。
運用や保守の世界に入り込むGEは、機器を納めるメーカーと、使うサービス会社との境界を溶かし、競争の形を変える。

時代は設備コストから運用コストの競争へ

GEはソフトウェアの解析を通して、あらゆる機器の効率向上や無駄削減を行う新たなサービスで、インフラの製造業へのシフトを一気に進めています。

その先には、タービンやエンジンなどの製品販売だけでなく、他社製品を含むあらゆる産業機器のサービスを一手に引き受け、産業のデジタル化での世界覇者を目指す狙いが読み取れます。

『GE変化の経営』 熊谷昭彦(著)

 

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