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「夜目、遠目、笠の内」~ことわざを見直そう!

夜目、遠目、笠の内」とは、夜の暗がりで見るとき、遠くから見るとき、笠に隠れた顔の一部をちらりと見るときは、はっきり見えないので実際より美しく見えるものである、ということわざです。

確かに「笠の内」の例では、浴衣姿に笠をかぶって盆踊りしている女性は、皆さん美人揃いのように感じてしまうから不思議です。

一般に、遠く離れていて、さだかに見えないものに、われわれは心をひかれます。しかし、あまり近くなると、ハナについて、美しくも魅力的にも感じられなくなってきます。恋愛などが破局を迎えるのはそういう状況をたどるためでしょう。

仕事上でも、ほかの人や他社のしていることがよさそうに思われてくることが多々あります。自分のやっている仕事が努力の割りには旨みのある仕事でなさそうに見えてくる。

隣りの花は赤(美し)い”、“隣りの芝は青い”ということわざ通り、何でも他人のものはよく見えるものです。

しかし、商売替えしたところで、同じ人間がするのですから急にうまく行くわけがありません。すると、またも、ほかの人の職業がよさそうに見える。こういう腰が落ち着かない状態では、何事もうまく行きません。

そのことは、古くからはっきりしていて、次のことわざで戒めています。

石の上にも三年”。イギリスでは、“ころがる石はコケ(お金)をつけない

実生活で苦労している人たちは、一般にことわざについて大きな関心を持っています。現実の理解、判断の基準として有益だからです。

例えば、投機をする場合、ものの売り買いのタイミングを見きわめるのに “モウはマダなり、マダはモウなり”ということわざが生まれています。

最近、頻繁にAIやIoTなどの第4次産業革命に関わる特集記事を、新聞や本、その他のビジネス関連雑誌で掲載するようになっています。

バブルの頃、本業そっちのけで、株や土地への投資、事業の多角化で儲けようとした企業が続出しました。本業で地道に稼ごうとする企業は、時流に乗れない時代遅れの企業のようにも見られたものです。

バブルの頃の教訓を活かす意味でも、第4次産業革命の断片的な情報に安易に飛びついてはいけません。先の見えない仕事に、何年も振り回される結果になりかねません。

小手先のノウハウに踊らされることなく、第4次産業革命全体像を把握し、自社のビジョンをまずは明確にすべきです。

現代の急進するビジネス環境においては、逆に古風なことわざによって、自社と自分の思考や行動をチェックすることをお勧めします。

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