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ネーミング:若者ことばが商品名になった「MAJI」

「MAJI」とは?・・・AOKIが、スーツのスタイリッシュブランドと銘打って展開している商品のネーミングです。

「マジ?」「マジやばい」「マジむかつく」・・・などの、あのマジが、「MAJI」としてスーツのブランド名になった?

まさかと思いましたが、どうもそのようです。逆にこちらが“マジかよ?”と言いたくなるようなネーミングです。

「マジ」は確かに会話でよく使われる言葉です。でも高齢者はまず使いません。ある年代以下のどちらかと言えば、若者ことばです。

かつては、10代の子たちの会話だけで使われる言葉と思っていましたが、その子たちが成長して大人になっても使い続けて、いつの間にか「マジ」も日常語化してしまいました。

『ネーミング全史』(岩永嘉弘著)の筆者は彼らを、“「マジ世代」子たち”と呼んで、AOKIがスーツのブランド名を「MAJI」としたことについて、次のようにコメントしています。

 <共に育った言葉で、呼びかける。>

 その子たちが大人になってきた。今その子たちは上司にむかって「マジっすか、課長」と平然と言う。「マジ」も子供たちと一緒に成長したのである。

その「マジ」が、英字表記「MAJI」としてスーツのブランド名になっている。

AOKIがオリジナルのスーツのスタイリッシュブランドと銘打って2006年秋冬シーズンから展開しており、すでに10年近い。

スーツを着る受け手にとっては、「マジ」は彼らの日常語であり、彼らと一緒に育った言葉だ。

「マジ世代」子たちが育って社会人になったとき、社会人が「マジ」になるとき着るスーツと考え、彼らの心に響くのではないか。

確かに「マジ」のもともとの語源は「真面目」です。「マジ世代」子たちが使う「マジ」は高齢者が考えているほど、軽い気持ちで使っている言葉ではないのかもしれません。

AOKIが、スーツのスタイリッシュブランドと銘打って「MIJI」を10年も展開し続けていることが、それを証明しています。

「マジ」という、10代の時から「共に育った言葉で、呼びかける」ネーミング。その発想力に学びたいものです。

『ネーミング全史』岩永嘉弘(著)

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