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「KY365」~省略語ネーミングブームの背景は?

KY365」のような省略語ネーミングというか、記号のようなネーミングでまず思い浮かべてしまうのは「AKB48」です。

AKBの由来は諸説あるようですが、彼女たちの拠点である秋葉原の頭文字であるというのが一般的に知られています。

姉妹グループも国内外にありますがSKE48、NMB48、JKT48・・・などというように、いずれも拠点地域に基づく省略語ネーミングです。

「KY365」というネーミングについて、『ネーミング全史』(岩永嘉弘著)では、次の様に解説しています。

KY365」は「カカクヤスク365日」の略だそうだ。一年中、安く販売する、という西友のキャッチフレーズだ。いや、スローガンかもしれない。あるいは販売キャンペーンの合言葉。だとすると、キャンペーン名ということになり、れっきとしたネーミングだ。

 西友の、このキャンペーンネーミング、最初は365が付いていなくて「KY2」だった。なぜ2乗なのかといえば、「カカクヤスク」と「クラシヤスク」の二つの略字なのだという。もう一つ、「AKY42」というキャンペーン名もあった、こっちは「アットーテキカカクヤスクな42日間」の略。数字がまるでアイドルグループのAKB48のように入ってきて、ついに「KY365」に発展したようだ。

「KY365」は、略の意味を聞くまでは、何を意味しているのかさっぱり分かりません。説明を聞くまで分からない回りくどい記号のようなネーミングに何故するのか?

それにしても、いつの間にか記号ネーミングブームが起きている感があります。

記号ネーミングブームの背景には、やはり「AKB48」の影響があると思います。

この人気アイドルグループは、全国津々浦々、老若男女を問わず今や知らない人はいないと思えるほど有名になりました。ネーミングにも親しみを持てています。

その証拠に、私がよく観るテレビ番組のNHK「鶴瓶の家族に乾杯」で、沖縄の魚市場の人が「オレの別の名はAKB58だよ。アジにカツオにブリをさばく58歳だ!」と話していました。

省略語ネーミングで記憶に残る一つとしては、ダイハツの「TNP」があります。「低燃費」の略でした。訴求情報を凝縮して伝える方法として、この省略語ネーミングも話題を呼びました。

考えてみれば、頭文字略語は以前からありました。若者の間で空気が読めない人を意味していた「KY」。工事や製造などの現場で使う、危険予知の「KY」や危険予知活動の「KYK」。

しかし、「AKB48」の人気を背景としたような近年の省略語ネーミングは、また別の新しい感があります。当分は広がりそうな気配です。

「KY365」や「AKB48」のような新しい省略語ネーミングを検討してみるのも、マンネリ化した現状を打破する一つの手段として有効なような気がします。

『ネーミング全史』岩永嘉弘(著)

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