シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ビジネスモデルイノベーションの時代


日本のモノづくりやサービスが新たな付加価値や利益を生み出しにくくなっています。

しかし、近年の成熟した市場でも大きく飛躍したり、イノベーションを起こしたりすることがでた企業も少なくないのも事実です。成長企業には何があるのでしょうか?

次の様な調査結果があるそうです。
「ビジネスモデルイノベーションを実施した企業は、製品やプロセスのイノベーションを実施した企業に比べて6%高い利益をあげている。」(オリヴァー・ガスマン他、『ビジネスモデル・ナビゲーター』)

そして、同著では、下記のように指摘しています。

『今後企業の競争優位性は、製品やプロセスの革新性でなく、ビジネスモデルの革新性に依存する。』

もちろん、製品の品質やプロセスの重要性が低下したわけではないが、これからの時代において事業の成否を握る鍵ではなくなったと言える。今やビジネスモデルイノベーションの時代が到来したのは確実で、企業の運命は適切かつ画期的なビジネスモデルを導入し、競合から差別化する能力の有無に依存するようになったのだ。

事実、多くの成功物語の背後にあるのは、夢のような新製品ではなく画期的なビジネスモデルです。
アマゾン社は、実店舗は1店も持たないでないで世界最大の書店となったし、スターバックス社のコーヒーは同業他社より高い料金で販売されているが、標準的なコーヒーの味です。

最近話題のシェアエコノミーの代表企業である配車サービスのウーバー、民泊のエアビーアンドビーは、どちらも全世界で業績を急拡大させていますが、ビジネスモデルイノベーションで成長した企業と言えます。

モノづくりの好きな日本企業は、利益を度外視してまでも製品やプロセスの改善や改革にまい進しがちです。
しかし、「製品の品質やプロセスの重要性が低下したわけではないが、これからの時代において事業の成否を握る鍵ではなくなったと言える。」という指摘を十分頭にいれて、経営者は自社の将来計画を立案すべき経営環境であることを自覚する必要があります。

AI、IoT,ロボットなどの第4次産業革命が進展していく中で、今後はますます製品の品質やプロセスを追求する重要性が低下していく可能性が高まっています。

今日の成功を支える柱に疑問を持ち、たとえ今事業がうまくいってるとしても、自社のビジネスモデルの有効性を定期的に確認することが重要となっています。

今まで百%モノづくりだけに集中してきた中小企業にとっては、ビジネスモデルイノベーションといってもすぐに取り組める企業体質ではないかもしれません。

しかし、これからはたとえ中小企業といえども、経営者は自社のビジネスモデルをまずは形にしてみて、その有効性を常に確認し、将来展望を考え続ける姿勢が必要となっています。

 現在は不安定な競争優位の時代であり、成功の継続は、その根幹が常に再検討され成長を続けている場合にのみ可能となる。(『ビジネスモデル・ナビゲーター』)

『ビジネスモデル・ナビゲーター』オリヴァー・ガスマン他(著)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする