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「基本と原則に反するものは、例外なく破綻する」(P.F.ドラッカー)

コラムタイトル「基本と原則に反するものは、例外なく破綻する」は、P.F.ドラッカーが自著『マネジメント(基本と原則)』の日本出版に当たって、日本の読者へ向けた挨拶の中の言葉です。

日本はいま、ビジネスの世界だけでなく、政治、経済、産業、社会などすべてにおいて転換期にある感があります。

ドラッカーは「転換期にあって重要なことは、変わらざるもの、すなわち基本と原則を確認することである」と指摘しました。

それに続き、きわめて重要なこととして、「いかに余儀なく見えようとも、またいかに風潮になっていようとも、基本と原則に反するものは、例外なく時を経ず破綻する。基本と原則は、状況に応じて適用すべきものではあっても、断じて破棄してはならないものである」と述べています。

の日本の読者への挨拶は、2001年11月に書かれたものですが、全く古さを感じません。むしろ混迷する現在の日本の現状に対するアドバイスと考えてもおかしくありません。

引き続き、以下にこの文章の要点を紹介しておきます。

世界中の先進社会が転換期にあるなかで、日本ほど大きな転換を迫られている国はない。

日本が50年代、60年代に発展させたシステムは、他のいかなる国よりも大きな成果をあげた。
かし、そしてまさにそのゆえに、今日そのシムテムが危機に瀕している。すでに周知のように、それらの多くは放棄して新たなものを採用しなければならない。あるいは徹底的な検討のもとに再設計しなければならない。

今日の経済的、社会的な行き詰まりが要求しているものがこれである。

 読者におかれては、自らの国、経済、産業、事業がいま直面する課題は何か、問題は何か、行うべき意思決定は何か、そしてそれらの課題、問題、意思決定に適用すべき基本と原則は何かを徹底して考えていっていただきたい。

さらには、自らの前にある機会と挑戦は何か、自らの拠り所、指針とすべき基本と原則は何かを考えていただきたい。

日本の家電産業の凋落は、まさにこの言葉通りの経過をたどっての結果でした。日本の家電メーカーは他のいかなる国のものよりも大きな成果をあげました。しかし、そしてまさにそのゆえに、そのシステムが危機に瀕し、業績悪化に陥っていきました。

「過去の成功体験」から抜け切れず、国際競争の激化による価格下落や消費者の価値観の変化、すなわち経営を取り巻く環境の変化に対応できなかったのです。

ドラッカーは「マネジメントには基本とすべきもの、原則とすべきものがあって、転換期にあって重要なことは、変わらざるもの、すなわち基本と原則を確認することである」と述べました。

本ブログで、これから事業改革・新事業改革など経営改革を進める上で役立つコラムを中心に掲載していく予定おりますが、まずドラッカーが述べるマネジメントの基本と原則を確認するところから始めたいと思います。

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