ウララ ウララ ウラウラで~。
めずらしく、日本経済新聞の今日の【春秋】(2017.8.21)は、くだけた書き出しでした。
生涯に5000曲あまりの詞を書いた阿久悠さんが逝って今年で10年。生誕80年の節目であるようです。
ウララ ウララ ウラウラで~。山本リンダさんの歌う「狙いうち」を初めて聴いたときの驚きを【春秋】の筆者はいまでも覚えていて、阿久悠って、すごいなあ・・・。詞の迫力に圧倒されたといいます。
後年、「狙いうち」に出合った若い音楽クリエーターも、「何だ、このブッ飛んだ歌詞は!」と衝撃を受けたといいます。
「勝手にしやがれ」「どうにもとまらない」「津軽海峡 冬景色」「ざんげの値打ちもない」・・・阿久悠さんの作品は歌詞もさることながら、歌の題名だけで世間をびっくりさせてくれました。
ピンク・レディーの歌った「UFO」「ウォンテッド(指名手配)」「S・O・S」なども世の中を沸騰させましたが、今の若者世代にも受けそうな新鮮な曲名です。
阿久悠さんは「作詞家憲法15条」なるものを掲げていたそうです。
その最後の15条目が、「歌は時代とのキャッチボール。時代の中の隠れた飢餓に命中することが、ヒットではなかろうか」。
私たちのビジネス活動にも通じる指摘です。
やはり、詞の巨匠の表現には含蓄があります。ビジネス上でも、同じ様な内容のことは日常的に言われてきました。
例えば、マーケティングでよく言われる、「顧客ニーズを十分調査し、顧客の隠れたニーズを探し出せば、それがヒット商品につながる」。
・・・基本的には同じでも、表現によって訴える力が全然違います。
企業経営においても時代と格闘し、時代を狙いうちにする思考と迫力を持ちたいものです。
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