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ヤマト運輸の新商品開発を推進させた背景

ヤマト運輸の新商品開発は、「スキー宅急便」「ゴルフ宅急便」「クール宅急便」、通信販売などの品物を届けて代金を回収する「コレクトサービス」、注文を受けて本を届ける「ブックサービス」など多岐にわたりました。

このように、ヤマト運輸は新商品の開発において同業他社を圧倒し、宅急便は飛躍的な伸びを見せました。

ヤマト運輸の新商品開発を推進させた背景には何があったのか?

第一に挙げることができるのは、小倉昌男社長のトップリーダーとしての「戦略的思考」です。

小倉昌男社長は、インターネットの普及に伴う通信販売の拡大などで、宅急便に関連した付帯サービスも需要が増えることは確実で、そのとき、全国の100%の地域に張り巡らせた宅急便のネットワークが、絶大な威力を発揮する日がくるのを予測していました。

その予測される需要増に対応するため、「サービスが先、利益は後」というモットーを掲げて、利用者の潜在重要を確実に読み取り新商品に結び付けていきました。

また、「戦略的思考」に基づき、取り組むべき事項を優先順位をつけて示すのが社長の仕事だとして、「車が先、荷物は後」「安全第一、能率第二」などの標語も掲げて事業を推し進めました。

運輸省の規制行政など、思わぬ壁にもぶつかりながらも、事業に対する信念、執念が最後には実を結ぶ結果となりました。

小倉社長は、経営者に必要な「戦略的思考」について次のように述べています。

製品のクレームが来ると、製品第一で頑張れと命令が下る。安全月間になるともちろん“安全第一”の号令が下る。とにかく何でも“第一”の命令の好きな社長は多い。

何でも“第一”の社長は、「戦術的レベル」の社長である。うちの会社の現状では何が第一で、何が第二、とはっきり指示できる社長は、「戦略的レベル」の社長である。
社長の役目は、会社の現状を正しく分析し、何を重点として取り上げなければならないかを選択し、それを論理的に説明すること、つまり戦略的思考をすることに尽きると思う。                        ・・・小倉昌男著『経営学』

宅急便の経営学は「サービスは市場を創造する」という言葉を証明しました。

現在、ヤマト運輸は宅配量の急増により種々の課題を抱えていますが、新商品の開発の手法についてもヤマト運輸から学ぶべき事項が数多くあります。

小倉社長は各商品の開発経緯について自著の「経営学」で詳しく説明していますので、事業改革や新事業展開を目指す経営者の方々には一読をお勧めしたいところです。

参考: 『経営学』 小倉昌男(著)

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